補完食4週目の進め方・スケジュール例(1回食スタートの場合)






補完食に決まった進め方はない……けれども

補完食に「これ!」という決まった進め方はありません。補完食は食材の順番も特に決まっておらず、自由さがメリットの一つ、と思っています。

が、じゃあどうやって補完食を進めたらいいのか……と悩んでしまう方もいらっしゃると思います。

食物アレルギーの問題もありますし、本人がどれだけ食べるかや、体調、お出かけの都合、季節(旬の野菜)などなど考えると、「これで完璧!」と100%自信をもってお届けできる進め方・スケジュールというのはお示ししにくいのですが、試しにスケジュールを作ってみました。

まずは、1回食スタート→2ヶ月目くらいに1日2回に増やす、日本の離乳食と極端に乖離しない、という私がやったゆる補完食をたたき台にしたスケジュール例を作成しましたので公開したいと思います(私が実際にやった例はこのブログを見ていただけたらいいですし、「赤ちゃんのための補完食入門」に1ヶ月のまとめの表をのせていますので、お持ちの方は参考にされてください)

うちの次女は乳製品アレルギーがあり、卵や小麦の進め方も特殊でしたので、ブログで具体的に書いておりません。なので、「もしうちの子にアレルギーがなかったらどんなふうに進めるかな?」と思いながらスケジュールを組んでみました。

補完食2週目の進め方・スケジュール例





薄黄色→新規食材
ピンク色→特に食物アレルギーを起こしやすい卵・乳・小麦・落花生・エビ・カニ・蕎麦及びナッツ類の新規食材
食材の横の数字は1さじ(小さじ1、5g、5ml程度)を表しています(が、目安程度でいいです)。

進め方のポイント&注意事項

主食について

主食はこれまでに食べた中で自由にチョイスしてください。料理的に合いそうな方を選んでもOK。

今回1ヶ月目には小麦は入れませんでした。

最初はうどんやそうめんなど茹でこぼすタイプのものがおすすめです(水溶性のアレルゲンが減らせるため。The離乳食な感じのパン粥は、うどんやそうめんをある程度食べられるようになってからがおすすめ。パンは塩分や他のアレルゲンを含むことも多いのでチェックしてね)。柔らかく茹でて、ブレンダーなどでつぶします。

麺らしいものが食べられるのはおそらくもう少し先(中期くらい)ですし、特別小麦からしか摂取できない栄養というのもないので、アレルギーチェック&小麦を導入する、というつもりでスタートするとよいと思います。ある程度食べられることが確認できたら、ベビーフードが使いやすくなりますので……


主菜について

タンパク質も少しずつ種類を増やしていきます。

今回は卵黄強化週間ということにしました。量の増やし方は下記の具体的な準備の項目を参考にしてください。また、amebaのオフィシャルブログの方に卵の進め方3部作を投稿していますので、詳しくはそちらを参考にしてください。少量からスタート、増やす時は大胆に増やしすぎないようにしていきます。

相川晴(HAL)『補完食(離乳食)の卵の進め方① 卵は食物アレルギーを起こしやすい?』

卵、乳、小麦を増やしている時は、新しい食材、特にアレルギーが出やすそうな食材(特定原材料など)は試さないほうが無難です(野菜はいいと思う)これまで食べていたものを増やしたり組み合わせたりしてみましょう。

枝豆は大豆の一部なので、豆腐がある程度食べられるなら大丈夫と思いますが、タンパク量が違いますので少なめから(枝豆はコープの裏ごし枝豆が便利)

それからビタミンD的にお勧め素材のしらすをチョイスしています。


副菜について

野菜も種類を増やしていきましょう。果物も取り入れましょう。

今回は卵強化週間、ということで、新しい食材は入れていません。野菜についてはあまりアレルギーを起こしやすいわけではないので、保育園の食材チャレンジの都合などがあれば、上手に組み合わせて食べさせてみてください。

食事回数を2回に増やしていて、2回目が午後の早い時間であれば新しい野菜や果物など、比較的この時期アレルギーを起こしにくい食材を試すのはありと思いますよ。

その他

和風だしを新規食材として入れています。かつおやいりこだしに関しては、もしアレルギーがあっても除去が不必要なことが多い(要するにアレルギーでも食べられることも多い)ので、試してみてください。

そろそろ2回食にしようかなーという方はチャレンジしてみてください。2週目のところに書いてますが、最初は主食だけ試してみる、とかでもいいですよ。

新しい食材は「はじめまして」で単品で食べさせるのをおすすめしてるんですが、慣れた食材も増えてきたので組み合わせてメニューっぽくしてみてもいいです。3週以降くらいから、組み合わせる前提でスケジュール組んでます(余裕あったら組み合わせを書きますが、合いそうな食材合わせたらOKですよ)


具体的になにをどうやって準備するか?

主食

今回準備するのはつぶしがゆ(米)とオートミールにしています。
つぶしがゆは1週目を参考に(赤ちゃんのための補完食入門P135〜138あたりに詳しく書いてます)。

オートミールについては2週目を参考に(赤ちゃんのための補完食入門P140〜138あたりに詳しく書いてます)。
メニュー考えると、オートミールは粉ミルクと合わせやすいので組み合わせてます。豆乳とかも美味しいですよ。和風だしも美味しいです。

主菜

手作りする場合

沸騰してから20分しっかり茹でた固茹で卵を作り、時間をおかずにすぐに白身と黄身を分離します(時間をおくと、白身のアレルゲンが黄身にしみこむ量が増えます。)

最初は中心部から耳かき1杯ほどの少量を取り出し、残りを耳かき2回分、フィーディングスプーン1杯分、卵黄1/4個、卵黄1/2個……くらいにわけて冷凍保存。分けるのが大変であれば、まとめて裏ごししてフリーザーバッグに入れて冷凍、そこから耳かき2杯、フィーディングスプーン1杯、2杯、4杯……という感じで毎日量を増やして取り出してもよいと思います。1週間で卵黄1/2個目指してみます。

アレルギーなのかどうなのかわからない症状が出た時は受診しておいたほうが無難です。皮疹は写真に撮っておくと説明が楽です(時間も記録されますし)

卵は卵白の方に反応することが多いのですが、卵黄による消化管アレルギーもありますので、卵黄を食べた後に必ず吐くなどの症状が出た時には受診して相談してください。


枝豆は生の枝豆なら柔らかめに茹で、薄皮を取り、ブレンダーor手作業で潰します。
冷凍枝豆を使う場合は食塩を含むため、多めのお湯で茹でて塩抜きしてください。
が、めっちゃ面倒なので、生協で売ってる(と思う)うらごし枝豆を全力で推します。

しらすは釜揚げしらすを買うと塩分が少ないです。ちりめんじゃこは塩分が濃いので、しらすのほうが塩抜きが楽。
釜揚げしらすは、鍋に入れて一分くらい煮るか、茶漉しなどに入れてお湯をかけて塩抜きします。味見して塩気が抜けているのを確認してください。
塩抜きしたらつぶします。
個人の感想なんですが、しらすは潰すと苦味が結構出ます。ペーストにしていやがるようであれば、少し大きくなった頃に潰さずに刻んだしらすで再チャレンジしてみてください。食べるかも。


ベビーフード(市販品)を使う場合

枝豆は冷凍のものが便利。


粉ミルクや豆乳あどで溶けば枝豆のポタージュに。彩りもいいです。

副菜

手作りする場合

赤ちゃんのための補完食入門P170あたりを参考に。
1週目2週目3週目も参考にされてください。

ベビーフード(市販品)使う場合

味の好みはあれどフレークは便利。水分調節にも使えます(レトルトパウチタイプのベビーフードなど、かなり水分が多いので、これを使えば野菜の量を増やす&水分調節もできます)


和光堂もいろいろ。

キユーピーの瓶詰めも便利ですね。


生協(コープ)が冷凍の裏ごし野菜のベビーフードを作ってくれているので、こっちは大変おすすめ。



まだあるかもしれませんが、探してみてね。


しらすの粉末ってないんですかねえ、無塩タイプのやつ。そのまま粉末にすると塩分が多すぎて離乳食には使えないんですよね……

これで1ヶ月分です。どうでしょう……
実際に組み合わせて作ったものを……とか考えてはいるんですが、余裕がなあ。noteか、電子書籍にしてみるかなあ。


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