補完食3週目の進め方・スケジュール例(1回食スタートの場合)





補完食に決まった進め方はない……けれども

補完食に「これ!」という決まった進め方はありません。補完食は食材の順番も特に決まっておらず、自由さがメリットの一つ、と思っています。

が、じゃあどうやって補完食を進めたらいいのか……と悩んでしまう方もいらっしゃると思います。

食物アレルギーの問題もありますし、本人がどれだけ食べるかや、体調、お出かけの都合、季節(旬の野菜)などなど考えると、「これで完璧!」と100%自信をもってお届けできる進め方・スケジュールというのはお示ししにくいのですが、試しにスケジュールを作ってみました。

まずは、1回食スタート→2ヶ月目くらいに1日2回に増やす、日本の離乳食と極端に乖離しない、という私がやったゆる補完食をたたき台にしたスケジュール例を作成しましたので公開したいと思います(私が実際にやった例はこのブログを見ていただけたらいいですし、「赤ちゃんのための補完食入門」に1ヶ月のまとめの表をのせていますので、お持ちの方は参考にされてください)

うちの次女は乳製品アレルギーがあり、卵や小麦の進め方も特殊でしたので、ブログで具体的に書いておりません。なので、「もしうちの子にアレルギーがなかったらどんなふうに進めるかな?」と思いながらスケジュールを組んでみました。

補完食2週目の進め方・スケジュール例



薄黄色→新規食材
ピンク色→特に食物アレルギーを起こしやすい卵・乳・小麦・落花生・エビ・カニ・蕎麦及びナッツ類の新規食材
食材の横の数字は1さじ(小さじ1、5g、5ml程度)を表しています(が、目安程度でいいです)。

進め方のポイント&注意事項

主食について

主食は毎日つぶしがゆでもいいですし、オートミールでも。余裕があるならうどん(小麦)を潰したものをスタートしてもいいです(今回は2ヶ月目にスタートすると仮定して、ここではまだ入れていません)

つぶしがゆが5倍粥より水分を多めにしている時は、徐々に減らしてみてください。

水分減らすとどうしても食べてくれないなど、水分を減らすのが難しい場合は、お湯を足す代わりに粉ミルクを溶いたものでのばすと、エネルギーなど減らさず薄めることができます。少量の油を足してもOK。


主菜について

タンパク質も少しずつ種類を増やしていきます。

今回は牛肉(赤身肉)と鶏レバーをチョイスしました。


副菜について

野菜も種類を増やしていきましょう。果物も取り入れましょう。ジュースはおすすめできませんので、生のフルーツを潰してください。

最初はバナナでいいのではないかと思います。手でも潰せるので楽。


果物を加熱するかどうか? については赤ちゃんのための補完食入門の174ページあたりに解説を書いてあります。最初は加熱→徐々に生で食べられるフルーツや野菜は生でも試す、でいいんじゃないかと思います。
しっかり洗う&皮を剥けるものは剥く、というのをしてもらえるといいかなと。

今回はじゃがいも、バナナ、ほうれん草を新規食材としてチョイスしています。

その他

粉ミルク以外の乳製品を試してもよいですが、牛乳やヨーグルトは粉ミルクよりタンパク量が2倍ほどあり、その分アレルギーの反応が出やすい(アレルゲン性が高い)可能性がありますので、飲める粉ミルクの半量くらいから試すことをおすすめします。

チーズはかなりタンパク量多くなりますので、もう少し後からスタートをお勧めします。塩分も多いですしね。この時期に使いやすいのはヨーグルトですね、つぶしたりする必要もないですし。

和風だしや野菜スープ(コンソメ)なども使ってもらって大丈夫です。アレルゲンだけ確認してください。ただ、入れすぎると水っぽくなっちゃうので、個人的には粉末のベビーフードがおすすめ(薄めずに味だけ和風のだし味、コンソメ味にできる)ホワイトソースもいいですが、アレルゲンチェックしてください(乳、小麦が入っていることが多い)

食材が増えてきたので、慣れてきた食材はちょっとずつ組み合わせて、食事っぽくしていきます(が、まだ別に単品でもOK)

そろそろ2回食にしようかなーという方はチャレンジしてみてください。2週目のところに書いてますが、最初は主食だけ試してみる、とかでもいいですよ。


具体的になにをどうやって準備するか?

主食

今回準備するのはつぶしがゆ(米)とオートミールです。
つぶしがゆは1週目を参考に(赤ちゃんのための補完食入門P135〜138あたりに詳しく書いてます)。

オートミールについては2週目を参考に(赤ちゃんのための補完食入門P140〜138あたりに詳しく書いてます)。
今回はオートミールに粉ミルクを入れることも考慮してメニュー組んでます。17日目はミルクのポリッジ(オートミールのお粥)にツナのかぼちゃ和え、18日目はミルクのポリッジにバナナを添えて&豆腐のすり流し、みたいな感じですね。いろいろ試してみてください。

主菜

手作りする場合

ツナは2週目に作ったペーストを冷凍しておいてもらったものを使ってもらえたらと思ってますが余ってますでしょうか。

牛肉は赤ちゃんのための補完食入門151ページあたりに詳しく書いています。
牛肉ミンチを買ってきて、肉と半量〜同量くらいの水を加えてフライパンで水分飛んで色がしっかり変わるまで加熱→ブレンダーでガーッでペーストができます。
脂肪が多すぎるようであれば、赤身の部分のお肉を買ってきて同様にしっかり加熱&ブレンダーでガーッでよいです。お肉屋さんであれば、赤みの部分をミンチにしてもらうこともできることがあります(お店によると思います)

鶏レバーは短時間&高温で加熱すると臭いが出にくいです。私は揚げ焼きにしたものに野菜を加えてペーストを作っていました。赤ちゃんのための補完食入門154ページに詳しく書いています。

ベビーフード(市販品)を使う場合

鶏レバーの粉末を使ってもらってもOKです。その場合はパッケージの使用量を参考にしてください。ビタミンA過剰になる可能性があるので。

乾燥している分、量が少なくなります。タンパク源としてはちょっと少なくなるので、他のタンパク質と一緒に食べるといいかも。

レバーはヘム鉄を摂取するのにおすすめなんですが、これだけでまかなおうとすると、ビタミンAが過剰になっちゃうんですよね。時々使うにはいい食材です。ほどほどでいきましょう。

副菜

手作りする場合

赤ちゃんのための補完食入門P170あたりを参考に。
1週目、2週目も参考にされてください。

じゃがいも→鍋で作る場合、厚め(5mm〜1cmくらい?)に切って柔らかくなるまで煮る(15分くらい)
レンジでの「野菜 蒸す」みたいなモードがあればそれでもOK。

ほうれん草→鍋で作る場合、葉の部分を摘んで柔らかくなるまで煮る(3〜5分くらい)

ホットクックならひたひたのお湯を入れて「スープを作る」15分。大体の野菜はこれでOKなんですが、ほうれん草は色がよくなくなる(ゆですぎる)ので鍋の方がおすすめ。

炊飯器なら、もう少し大きめに切って、炊き込みご飯よりも下のラインになるように水を入れて「炊飯」ボタンを押す(我が家の安い炊飯器では問題なく調理できていましたが、機種によっては作れないかもしれないです。上手く使えると柔らかく煮る調理がめちゃくちゃ楽になるので、ご家庭の炊飯器の説明書等ご確認の上お試しください。保証はできないので……
品種によって、じゃがいもは溶けます。
ほうれん草はやはり色が悪くなるので、別茹でする方がおすすめ。


煮たor蒸した野菜はブレンダーでガーッとやる。もしくは手作業でつぶす(すり鉢で潰してごわつくなら裏ごしする)手作業でやるなら、ほうれん草は先に細かく刻んだほうが潰しやすいです。
煮汁は美味しい野菜スープになるのでとっておくと、おかゆとか硬い時にのばすのに使えて便利。

1週間分まとめて作って、冷凍保存するのがおすすめ。

ベビーフード(市販品)使う場合

今週使った野菜で言うと、じゃがいも、かぼちゃ、にんじんはフレークがあります。


和光堂もいくつか出してます。デキストリンとかでんぷんとか入ってますが、まあそのくらいなら許容範囲かなと(食塩と砂糖は使ってないです)
こちらは今週使った野菜だとほうれん草、かぼちゃ、にんじんがありますね。

キユーピーの瓶詰めも便利ですね。
単品はそこまで多くないんですが、じゃがいもならにんじんとポテトがあるので、にんじんクリア後に試せばアレルギーチェックできます。
今週使った野菜で言うと、かぼちゃとさつまいもも使えますね。


生協(コープ)が冷凍の裏ごし野菜のベビーフードを作ってくれているので、こっちは大変おすすめ。

コープはじゃがいもなかったっけな(すみません、見つかったら貼ります)
yumyum産直ほうれん草キューブ(リンク先見つからず、多分あるはず)

トップバリューにも冷凍ベビーフードが出てるんですね。



まだあるかもしれませんが、探してみてね。


4週目もスケジュールはすでに作っていますので近々公開します。
1ヶ月分スケジュール作成してますが、2ヶ月以降どうするかなあと考え中。
実際に作った例を示せたらと思うんですが、ちょっと今のところ未定です。


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