補完食1週目の進め方・スケジュール例(1回食スタートの場合)


補完食に決まった進め方はない……けれども

補完食に「これ!」という決まった進め方はありません。補完食は食材の順番も特に決まっておらず、自由さがメリットの一つ、と思っています。

が、じゃあどうやって補完食を進めたらいいのか……と悩んでしまう方もいらっしゃると思います。

食物アレルギーの問題もありますし、本人がどれだけ食べるかや、体調、お出かけの都合、季節(旬の野菜)などなど考えると、「これで完璧!」と100%自信をもってお届けできる進め方・スケジュールというのはお示ししにくいのですが、試しにスケジュールを作ってみました。

まずは、1回食スタート→2ヶ月目くらいに1日2回に増やす、日本の離乳食と極端に乖離しない、という私がやったゆる補完食をたたき台にしたスケジュール例を作成しましたので公開したいと思います(私が実際にやった例はこのブログを見ていただけたらいいですし、「赤ちゃんのための補完食入門」に1ヶ月のまとめの表をのせていますので、お持ちの方は参考にされてください)

うちの次女は乳製品アレルギーがあり、卵や小麦の進め方も特殊でしたので、ブログで具体的に書いておりません。なので、「もしうちの子にアレルギーがなかったらどんなふうに進めるかな?」と思いながらスケジュールを組んでみました。

補完食1週目の進め方・スケジュール例

薄黄色→新規食材
ピンク色→特に食物アレルギーを起こしやすい卵・乳・小麦・落花生・エビ・カニ・蕎麦及びナッツ類の新規食材
食材の横の数字は1さじ(小さじ1、5g、5ml程度)を表しています(が、目安程度でいいです)。

進め方のポイント&注意事項

主食について

つぶし粥は5倍粥の水加減で作って、硬い場合はお湯を足すようにすると調節しやすいです。

サラサラになりすぎないくらいがおすすめ、傾けてもスプーンからサラサラ落ちないくらい。

主菜について

ミルクをすでに使っている人も多いと思うので、最初の主菜(というかタンパク源)として粉ミルクを選びました。
乳製品の導入には粉ミルクがおすすめです。(栄養バランスもとれていますし、タンパク量が牛乳やヨーグルトより少ないため、乳製品アレルギーの確認に少量からスタートできると思います)
粉ミルクは、メーカーの作り方で作成したものを小さじ1から(付属のさじ1杯で20ml分できます。スティックの場合は100ml分)。
アレルギーが特に心配な場合はフィーディングスプーン1杯程度から増やしてみてください。
2倍で増やすやり方を書いていますが、心配な場合は1.2〜1.5倍程度のゆっくりペースでもOK。
(ヨーグルト5gでアナフィラキシーを起こした次女は、3ml分の粉ミルクで蕁麻疹が出ました。少量であれば症状は軽くなります)


ミルク育児の方はこの段階は飛ばしてもらってOKです。(ただ、E赤ちゃんについては加水分解されており抗原性が下がっているため、E赤ちゃん以外の乳製品を試す時には少量からスタートするほうが無難)

副菜について

野菜は好きな野菜からスタートしてもらってOK。
色の濃い野菜、色の薄い野菜、芋類……というようにバリエーションつけながら増やしていくと栄養バランスよい&メニューも組み立てやすくなります。
種類は、例えば自分のお家でよく食卓にのぼる野菜、単品のベビーフードがあって試しやすい野菜、赤ちゃんが美味しく食べてくれそうだなと思う野菜、旬の野菜……など、自由に選びましょう。
ただ、硬すぎる野菜は後回しにしたほうが無難(消化云々よりも、なめらかに潰せない野菜は作る時に苦労します……)
野菜に関しては、アレルギーの心配は0ではありませんが、頻度としては低いので1さじ2さじ食べられたらアレルギーチェックは十分、くらいの気持ちでいるといいと思います(もちろんアレルギーが疑われる症状が出た時は受診してください)。
今回は比較的手作りしやすく、ベビーフードでも手に入りやすいにんじん、さつまいもを選んでみました。


その他

ワセリンを塗ってから食事をするといいよ!
赤ちゃんの肌は弱いので、アレルギーじゃなくても食べ物がつくと赤くなり、アレルギーなのかどうなのかわからない症状が出ることがあります。前もってワセリンでカバーしておけば、お肌への刺激を防ぐ&経皮感作のリスクも軽減できます。
乳児湿疹などでお肌の調子が悪い場合は、一度アレルギー科(もしくは小児科、皮膚科)を受診し、お肌の調子を調えておく&食物アレルギーについての相談をしておくことをおすすめします。

具体的になにをどうやって準備するか?

主食

今回準備するのはつぶしがゆ(米)です。

手作りする場合

赤ちゃんのための補完食入門P135〜138あたりに詳しく書いてます。

五倍粥の水分量で作ってブレンダーで潰します。
炊飯器で「全がゆ」の水加減で作ると五倍粥になります。が、大量にできるので、1週目は親が食べる覚悟で作るか、鍋orレンジで作ったほうがいいかも。

製氷皿で1さじ(5g、5ml程度)分、2さじ(10g、10ml程度)分のをいくつか作っておけば、組み合わせて適当に対応できます。上の通りにやるなら、1さじ分×4個、2さじ分×6個、予備用(失敗した時にあると便利)に数個余裕持って作っておけばOK。
レシピ書くと長くなるんで省略しますが、希望あれば書きます。

ベビーフード(市販品)使う場合

おかゆのもとで作ってもOK。水分量は初期の量だと水っぽくなりがちなので、後期の量で作って、硬すぎた時はお湯を加えて調節すると便利。


まつやのおかゆは水でも作れるので、災害用備蓄にもおすすめです(他の会社はできるのかどうなのかわからない)。



これはすでに炊き上がったおかゆ。これをブレンダーでガーッとやれば、五倍粥のつぶしがゆが作れるには作れる。けど、粉末のやつの方が多分楽と思います。

主菜

粉ミルクは普段使っているもの、昔使っていたものでOK。
ある程度食べることがわかってきたら、水分を調節して工夫してほしいのですが、最初は量がわかりにくいと思うので、規定量のお湯で溶いて、使う分だけ取り出して使ってください。多分20ml分作って取り分けるのが楽。

副菜

手作りする場合

赤ちゃんのための補完食入門P170あたりを参考に。

にんじん、さつまいも→鍋で作る場合、厚め(5mm〜1cmくらい?)の輪切りか半月切りか銀杏切りにして柔らかくなるまで煮る(15分くらい)個人的には厚めに切ったほうが美味しい。でも時間がかかる。

ホットクックならひたひたのお湯を入れて「スープを作る」15分。大体の野菜はこれでOK。

炊飯器なら、もう少し大きめに切って、炊き込みご飯よりも下のラインになるように水を入れて「炊飯」ボタンを押す(我が家の安い炊飯器では問題なく調理できていましたが、機種によっては作れないかもしれないです。上手く使えると柔らかく煮る調理がめちゃくちゃ楽になるので、ご家庭の炊飯器の説明書等ご確認の上お試しください。保証はできないので……

煮た野菜はブレンダーでガーッとやる。もしくは手作業でつぶす(すり鉢で潰してごわつくなら裏ごしする)
煮汁は美味しい野菜スープになるのでとっておくと、おかゆとか硬い時にのばすのに使えて便利。
1週間分まとめて作って、冷凍保存するのがおすすめ。

ベビーフード(市販品)使う場合


野菜系はフレーク(茹でて裏漉して乾燥したもの)があります。にんじんは結構臭みが強いやつもあったので、どれを使うかは選んだほうがいいかも(個人的にはにんじんはフレークじゃ無いほうがいいかもと思うくらい苦手だったけど、好みもあると思うので)

有名どころだと大望ですかね。老舗(多分)。
残念ながらさつまいもはなかった(昔あった気がするんだけどなあ)

和光堂もいくつか出してます。デキストリンとかでんぷんとか入ってますが、まあそのくらいなら許容範囲かなと(食塩と砂糖は使ってないです)
こちらはにんじんもさつまいももありますね。

生協(コープ)とかグリーンコープが冷凍の裏ごし野菜のベビーフードを作ってくれているので、こっちは大変おすすめ。
にんじんとさつまいもだと、


がありました。まだあるかもしれませんが、探してみてね。


たったこれだけのメニューなのにめっちゃ長くなりました。すみません。本にしろよ。すみません。
2週目以降もスケジュールはすでに作っていますので近々公開します。


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