WHOの新しい補完食ガイドラインが出ました〜概要部分の翻訳と解説〜

 2023年10月16日にWHOの補完食の新しいガイドラインが出ました。

まだざっくりとしか読めていませんが、翻訳を求める声が少しありましたので、翻訳と解説を少しずつやっていこうと思います。(どこに書いたらいいか悩んだんですが、ひとまずこのブログでやっていきます)

機械翻訳を使えばおおよそのことはわかると思いますので、お急ぎの方はそちらをご利用ください。ただ、ざっとみた範囲取り扱い注意と言いますか、若干誤解を招きそうかもという内容の部分もありましたので、「えっ」と思う内容のところが出てきた時は、一旦読み飛ばしておくことをおすすめします(フォローアップミルクとか。まあ通常不要であることは同意ではあるんですが……)

私も機械翻訳も使ってますのでご了承ください。本当は英語は苦手なんじゃよ……

https://www.who.int/publications/i/item/9789240081864


ひとまず概要部分から。


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補完食は、母乳やミルクのみでは栄養所要量を満たせなくなった場合に、母乳やミルクに加えて食品を与えるプロセスと定義され、一般的に生後6ヵ月から始まり、生後23ヵ月まで続きます。この時期は、子どもが健康的な食べ物や飲み物を受け入れることを学び、長期的な食事パターンを確立するのに重要な発達期です。また、成長の遅れや栄養不足のリスクがピークに達する時期でもあります。


このガイドラインは、低・中・高所得国に住む生後6~23ヶ月の乳幼児への補完食について、世界的で規範的なエビデンスに基づいた推奨事項を提供するものです。母乳栄養児と非母乳栄養児の両方のニーズを考慮しています。本ガイドラインは、以前の「母乳栄養児の補完食に関する指導原則(Guiding Principles for Complementary Feeding of the Breastfed Child )」および「生後6~24ヶ月の非母乳栄養児の子どもへの栄養に関する指導原則(Guiding principles for feeding non-breastfed children 6-24 months of age)」に取って代わるものとなります。


本ガイドラインの勧告は、政策立案者、乳幼児の栄養(feeding)プログラムの設計・実施・スケーリングに携わる政府機関や組織の技術スタッフ及びプログラムスタッフを含む、幅広い読者を対象としています。本ガイドラインはまた、介護者、医療従事者、臨床医、学術・研究機関、研修機関も利用できます。


(括弧部分は翻訳に悩んだ部分の原文を表示しています)
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ということで、よく「WHOは発展途上国のことを対象にしているから、日本にはその基準はあてはまらない」というようなことを耳にしますが、今回のガイドラインでは冒頭にはっきりと「低・中・高所得国に住む生後6~23ヶ月の乳幼児への補完食」ということが明記されています。(まあ、前のガイドラインにも高所得国も対象だよ、特に鉄は足りなくなるよというような話は書かれているんですけどね……)

また、補完食に関しては、過去のガイドラインは「母乳栄養児の補完食」と「非母乳栄養児の食事(feeding)」は別に書かれてまして、内容はオーバーラップする部分もあるのですが、別扱いでした。
で、それゆえに「補完食は母乳栄養児にしか関係ない」という話が一人歩きして困っていたのですが、今回は「母乳栄養児と非母乳栄養児、両方のニーズを考慮」ということで一個のガイドラインにまとめてくれてます。ありがとうWHO! これで話がややこしくなくなるよ!


ということで、少しずつ解説していきます。
ただ、膨大な資料なので私も読みながらの解説となります。途中で私の理解が間違っていた場合は、随時修正していきますので、大幅に変更など出てくるかもしれません。その点御了承ください。
また、翻訳部分と解説部分は別にしていますが、あくまで引用の範疇で書いていくため、解説が冗長となるかと思います。その点もご了承ください。


コンテンツ増えてきたら目次作りますが、ひとまずちょこちょこ書いていきます。

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